新ユニフォーム導入の経緯や込められた想いを教えてください。

2022年のブランド統合以前は３つのロゴがありました。すでに合併から16年が経過していた時期で、当時の社長から「まだ両社はただの同居にすぎず、家族になっていない。本当の家族になるためにブランドを1つにしよう！」と提言があったのがユニフォーム刷新のきっかけです。社員一人ひとりがグループの一員ということを認識し、企業としてもさらなる飛躍を目指すことにしたのです。そして、ロゴだけでなく、他にもシンボル的なものをということでユニフォームもグループ全体で統一することになりました。それまでのユニフォームはお世辞にもかっこいいとは言えなかったので（笑）。

ユニフォームの製作はどのように進めたのですか？

ユニフォームの企画・製作・進行は我々の人事部が主導して行いました。様々な会社を訪問してユニフォームを見せてもらいながらイメージを固めていきましたね。デザインはやはり袖を通して気分が上がるような洗練されたものがいいと思っていましたので、豊通ユニファッションさんと何度も話し合いを重ねました。そして最終のデザイン３案で全員参加の投票を行ったのですが、投票率が非常に高くて、社員の関心度にも驚きました。製作期間は８カ月ぐらいでしたね。通常は２年ぐらいかけるそうなのでかなりの突貫でした（笑）。
元々、2023年度の入社式に間に合わせることが絶対条件でしたので、本当に豊通ユニファッションさんにはお世話になりました。

デザインや機能面でこだわった部分はどんなところですか？

デザインは、スタイリッシュでスタイルも良く見えるようなデザインにしました。ズボンも従来のものより4cmほど細くテーパードにして動きやすく、素材も柔らかい生地を採用し体に馴染みやすくしました。機能面では、ペンを入れる左胸のポケットをペンが倒れないように狭くしたり、右胸のポケットには命綱の札（機械作業をする際に掲示するもの）や手帳が入るサイズにしたりと、現場の意見を取り入れながらデザインしてもらいました。また、反射テープは付いていますが生地の色が黒っぽいので、ちゃんと夜間でも視認できるかどうかの実験をしたりしましたね。

新しいユニフォームの社員の方の感想を教えてください。

「普段でも着たくなる」「洗濯をして干す際に会社の誇りを感じる」「気持ちが引き締まる」「就活の際に、かっこいいユニフォームが目に入った」といった声が多く寄せられました。多くの社員が誇らしく思ってくれるのはうれしい限りです。毎日身に付けるものなので、気分が上るというのは重要ですよね。

ユニフォームを一新したことで、社員の方々の士気や社内の雰囲気は変わりましたか？

グループ間の壁は確実に低くなったと思います。冒頭でも少しお話しましたが、“ONE JTEKT”を目指しユニフォームを変更し、2023年4月の入社式を社長や新入社員がその新しいユニフォームを着用して執り行いました。それまではバラバラに行っていたグループ会社の入社式も合同で行いましたので、グループ全体の結束感を感じましたし、各社の代表が同じユニフォームを着てグータッチをする様子は感慨深いものがありましたね。
時間がない中での製作でしたが、明確な目標を掲げ社長も含めて作れたのが、良い結果につながったのだと思います。一つの家族を意味する“ONE JTEKT”になれた今、次なる目標は、ONEが取れて、真のJTEKTになることだと思っています。